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FisensのFBGセンサーアレイの選び方

本サイトでは、Fisensの「A: パッケージの選び方」と「B:ファイバー長とFBG間隔の指定方法」を紹介します。

Aパッケージの選び方

FBG Array

Fisensでは様々なFBGセンサーアレイのパッケージを取り扱っており、お客様の測定環境や要求にあわせて最適なものを選ぶことが可能です。パッケージを選択頂く際には以下の5点を選ぶ必要があります。

  1. 測定項目(ひずみor温度)
  2. FBGの点数
  3. 波長範囲(使用するインテロゲータ―)
  4. ファイバー保護
  5. キャピラリーの種類

1.測定項目(ひずみor温度)

Fisens社の提供するFBGセンサーアレイおよびインテロゲータ―は、「ひずみ(µm/m)」と「温度(℃)」を測定し出力することが可能です。測定したい項目により測定条件・環境が異なりますので、適したタイプを選ぶ必要があります。

タイプ ファイバの種類 測定項目 動作温度範囲 キャピラリー(※2)
P SM800,
Polyimide Coating
ひずみ, 温度 -250℃~+300℃ FI, PK, SSC, SI, HY
A SM800,
Acrylate Coating
温度 -40℃~+80℃ FI, HY, PK
UHT(※1) Pure Silica Core,
No Coating
温度 -250℃~+800℃ SSC, SI, AC

※1:UHT:キャピラリーの長さは最長1,500mmまでとなります。

※2:キャピラリーの種類は、「5.キャピラリーの種類」で各仕様をご確認の上、ご選択ください。

2.FBGの点数

ファイバーコアに形成するFBG(Fiber Bragg Grating)の数を決めます。
FBGの点数は対応するインテロゲーターの仕様により異なりますが、最大で30点を同時検出することが可能です。

3.波長範囲(使用するインテロゲータ―)

FBGが光干渉する波長範囲、「W(Wide)」、「N(Narrow)」を選択します。

Wide Spectral Configuration

Narrow Spectral Configuration

※カスタムの場合は「C(Custom)」となります。(カスタムの場合の波長指定についてはこちら)


4.ファイバー保護

ファイバーコネクターからFBGが形成されたセンサー部分までを保護する被覆を選択します。設置される環境温度やファイバーの取り回しにより、適した保護を選択します。


被覆種類 曲げ半径
(Crit.)
最長 最小
GL ガラス繊維
チューブ
FBG Array 5mm 5m 200mm
SST ステンレス
スチール蛇管
FBG Array 15mm 10m 0.5m
HY ハイトレル・バッファ FBG Array 5mm 5m 20mm
LSZ 一般的な
通信用被覆
FBG Array 10mm 10m 0.5m

5.キャピラリーの種類

FBGが形成されており、実際に測定対象物に接触する部分になります。
測定対象物の温度範囲に応じてキャピラリーの材質が変わります。


キャピラリーの材質 曲げ半径
(Crit.)
最長 最小
FI ベア・ファイバー FBG Array
(ポリイミドコーティングが施された
ファイバーむき出し)
5mm 500m 20mm
PK PEEKチューブ FBG Array
(PEEKで測定部を保護)
40mm 10m 50mm
SSC
ステンレス
スチール・
キャピラリー
FBG Array
(ステンレススチールで測定部を保護)
100mm 3m 100mm
SI シリカ・
キャピラリー
FBG Array
(シリカチューブで測定部を保護)
20mm 2m 50mm
AC
アルミナ・
セラミック
FBG Array 1m 100mm

※キャピラリー材質で「SSC」または「AC」を選択した場合、ファイバー保護は自動的に「SST」となります。


ディシジョンツリー(パッケージの選び方)

測定したいパラメーター(歪みor温度)、設置場所(表面設置or埋め込み)、温度範囲、応答性に応じてラインナップを選びます。

FBG Array


  • パッケージ例
FBG Array

Bファイバー長とFBG間隔の指定方法

パッケージの選択が終わりましたら、各パーツ(ファイバー保護、キャピラリー)の長さと各FBGの間隔を指定頂きます。

FBG Array

「Xin」にファイバーコネクターから保護されるファイバー範囲の長さ、「X1」に保護の終点から1点目のFBGまでの長さ、「X2」以降からは次のFBGまでの長さ、「Xout」はFBGの最終点からファイバー端面までの長さを表します。


※波長範囲「C(Custom)」の場合は波長をご指定頂きます。

(波長公差 CWL Torelance: 0.15nm)
(波長指定範囲 CWL Range: 800-900nm)

FBG Array

公差

FBG Array


備考:
ファイバー長とFBG間隔の指定には制限があります。

  • 保護できる長さ(Xin)の最大は10mです
  • FBGの間隔は最短2mm、最長500mです
  • キャピラリーにより長さの最大が異なります(各キャピラリーに記載)
FBG Array

FBGセンサーアレイの選択例

FBG Array

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