乳製品の原料受入検査にも利用可能
液体計測による牛乳と低脂肪牛乳の判別検査

生乳をもとに牛乳だけではなく、バター、チーズ、アイスクリームやヨーグルトといった多くの乳製品がつくられています。 乳製品を作るにあたって、細菌が発生しないための乳温度測定、色や風味などの官能検査、衛生管理目的での細菌検査など、様々な検査が行われています。

参考：「一般社団法人 Jミルク：牛乳工場での生産の流れ」（最終閲覧日：2024/05/27）

その中の一つに乳成分検査があります。
乳製品の製造において、乳及び乳製品の成分規格等に関する省令（乳等省令）で成分規格が定められており、それぞれの乳製品ごとに乳固形分、乳脂肪分、無脂乳固形分、水分などの基準が設けられています。

牛乳と低脂肪牛乳の違い

例えば、牛乳は出荷するまでに、多くの工程を挟んで出荷されます。最終の出荷検査において乳成分検査も行われ、原材料が生乳100%、無脂肪乳固形分8.0%以上、乳脂肪分3.0%以上の基準を満たすもののみ「牛乳」として出荷することが可能です。 乳脂肪分0.5％以上1.5％以下のものは「低脂肪牛乳」となります。

多くの生産工程を終えても出荷検査に合格できなければ、生産したものは無駄になってしまいます。
どの工程まで基準を満たしているかをリアルタイムに測定可能であれば、生産の無駄を省くことができます。

液体の判別検査

リアルタイムに計測できることによる生産の無駄を省く取り組みは、牛乳だけではなく液体を扱う生産現場や品質管理においてメリットがあります。

Collo Liquid Analyzerは液体の誘電率とイオン粘度によって、液体の判別がリアルタイムに測定可能な液体計測のセンサーです。

今回は、牛乳と低脂肪乳に違いを判別できるかを複数のサンプルで計測をおこないました。

検査1牛乳と低脂肪牛乳の判別検査

検査2プレーンヨーグルトと脂肪0のヨ―グルトの判別検査

検査3ミネラルウォーターとフレーバーウォーターの判別検査

検査42種類のフレーバーウォーター混合比の判別検査

乳製品のリアルタイム検査に最適な液体センサー

液体センサーCollo Liquid Analyzerを使うことで、牛乳と低脂肪牛乳のような乳脂肪分違いのみの細かい変化も判別検査することが可能でした。また、牛乳だけでなく、固形に近いヨーグルトにおいても判別検査できるため、様々な乳製品の検査に活用できます。