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データから見るIoT
IoTデバイスの存在意義とは

2018.07.05 | IoT, データ活用

今回はIoTの肝となる「データ」という視点で、IoTについて考えていきます。

どうして、IoTにとってデータが重要なのでしょうか。
この点に目を向けることで、IoTへの理解が深まると同時に、近年「スマートファクトリー」が推進されている理由も見えてきます。

IoTとデータの関係

― IoTという言葉の意味

これは極論ですが、IoTデバイスの存在意義は「データ」にあります。

この件について考えるため、まずはIoTという言葉の意味から紐解いていきましょう。
IoT(Internet of Things)は「モノのインターネット」として広く知られていますが、この言葉の意味を明確に定義することは難しいでしょう。それは、現在IoTという言葉が、以下の3つに分類されるように、広い意味で使われているからです。

IoTの3つの意味

  1. デバイス・機器
  2. 仕組み
  3. 1と2を包括した概念

これらを詳しく見ていきましょう。

IoTという言葉の意味

1.デバイス・機器

IoT家電に代表されるような、IoTデバイスや機器単体を指す場合も、IoTという言葉を用います。
例えば「センサーをIoTに組み込む」といった場合、IoTはIoTデバイスを指します。
ただし、ほとんどの場合、IoTは(2)の意味で定義づけられているため、IoTデバイスや機器単体を指す場合は「IoTデバイス」といった表現が用いられているでしょう。

2.仕組み

現在、この意味において、IoTの言葉は定義づけられています。
「工場のIoT化を行う」といった場合、「工場にIoTの仕組みを導入する」という意味になります。
こちらの記事(IoTの基本へリンク)でも述べた通り、IoTとは「あらゆるモノがインターネットに接続され、リアルタイムで情報交換を行う仕組み」なのです。

3.1と2を包括した概念

IoTの正体は、概念です。
「モノ」に着目したり、「仕組み」だけに目を向けていては、IoTを完全に理解することはできないでしょう。
概念というと難しく聞こえますが、①と②の意味をふまえた考え方やプロセス、さらにはIoTを導入する目的や解決策も含めた意味と考えるとわかりやすいかと思います。
そうした多岐にわたる意味を包括しているため「IoT」という言葉が使われるため、IoTという言葉は「概念」であるといえるのです。

― IoTデバイスの存在意義

IoTの意味を正しく理解すると、IoTの存在意義が見えてきます。

つまりIoTとはモノ単体であり、仕組みであり、より広い考え方も含めた概念です。

もし「モノ単体」で見た場合は、データの重要性には気づかないでしょう。
しかし、「仕組み」さらには「概念」という観点をふまえると、データの重要性が見えてくるはずです。
IoTは「あらゆるモノがインターネットに接続され、リアルタイムで情報交換を行う仕組み」であり、さらに、これを概念まで広げると「IoTによってデータを収集・分析し、これによって課題解決や付加価値の創出へとつなげる」というIoTの考え方も含まれます。

IoTとは「データによる課題解決・価値創造」を目指すプロセスです。
つまり、IoTデバイスは、データを集めるために存在しているといえます。

データから見るスマートファクトリーのメリット

IoTデバイスの存在意義が見えると、IoTにおけるデータの重要性がわかると思います。

IoTでは「データをどのように活用するか」ということが、押さえるべきポイントとなっているため、データそのものを集めないことには、何も始まらないのです。

さらに、IoTには「データは多ければ、多いほどいい」という考え方があります。 IoTは収集したデータを分析したり、可視化したりすることによって、課題解決や価値創造を実現することを目的としています。 つまり、多くのデータを集め、組み合わせることで、データの活用の幅は広がるのです。大切なのは、データを単体で見るのではなく、複数のデータを組み合わせたり、掛け合わせて見ることです。 そうすることで、データ同士の相関関係の検出など、より分析の効果を高めることにつながります。

工場全体の設備や機器をIoT化するスマートファクトリーが推進されているのも、そのためでしょう。 一部の設備をIoT化することで、異常や故障を探知し、コストカット、効率化へとつなげるという考え方を工場全体に適応したものがスマートファクトリーです。設備単体ではなく、工場全体をIoT化することで、より多くのデータを獲得できるため、データの活用の幅が広がり、現場へのフィードバックの精度も高くなるのです。

データ量を増やすことにより、多角的な視点で分析ができるため、それだけデータの活用法も広がっていきます。 このため、設備や機器単体ではなく、工場全体をIoT化するスマートファクトリーが推進されているのです。

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