異物混入対策の解決法!
見える化に変革をもたらす
ハイパースペクトルカメラ
2018.07.31 | ハイパースペクトルカメラ, 異物混入対策, 食品産業
人手不足解消やコスト削減といった目的で、検査を省人化したい、目視検査で見分けづらい異物の混入を見抜きたい。 そうしたお悩みはありませんか?
食品製造業において、異物の混入は避けたい問題です。
そのため、異物検査はとりわけ神経を注ぐ工程かと思います。
しかし、人手不足やコスト削減によって、異物検査にどうしても手が回らない状態も起こり得ます。
人手を十分に確保できた場合でも、目視検査には限界はあります。
例えばプラスチックなどの見つけづらい素材、食品と類似した異物は目視検査をすり抜ける可能性があります。
食品における異物検査を省人化・自動化したい、そうした要望に「ハイパースペクトルカメラ」が応えられるかもしれません。
ハイパースペクトルカメラが食品の異物を見抜く
コーヒーフロート内にプラスチック片が混じっている場合の例を見てみましょう。
左が通常のカメラで撮影された画像です。目視で確認した場合と同様の状態です。
この中に、プラスチックの欠片が紛れ込んでいるのですが、目視による検査では、一目で見分けることは難しいでしょう。
対して、右がハイパースペクトルカメラによって撮影された画像です。
この擬似カラー画像で見ると、異物(プラスチック片)を一目瞭然で見分けることができます。
このようにハイパースペクトルカメラを用いることで、異物を見分けることができるのです。
異物検査の省人化を実現
アーモンド工場へハイパースペクトルカメラを導入した事例をご紹介します。
従来は目視によって、アーモンドの実と異物(皮、殻)の選別が行われていました。
この検査にハイパースペクトルカメラを導入することで、人の手で行われていた選別工程を自動化することに成功しました。
その結果、80人の工場が50人まで省人化を実現することができました。
アーモンド工場では、ハイパースペクトルカメラが、人が行う場合と同等の精度で異物を見抜くことができました。
ハイパースペクトルカメラによる異物の「見える化」
IoTのキーワードである「見える化」は「設備の稼働状況が具体的な数値で見えるようになる」という意味合いで使われます。
一方、食品産業においては、食品に紛れ込んだ異物を「見える化」しなければなりません。
「ハイパースペクトルカメラ」は、外側からでは判別がつかない、人間の視覚では認識しきれない、そんな異物を判別し「見える化」したいという要望にお応えします。
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