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「分光器の選び方」で分光器を選ぶコツについて①アプリケーション、②波長、③サンプルの形状・状態、に分けて説明しましたが、この中でも最も重要なのは「見たいサンプルがどの波長で見られるのか」を知ることです。 分光器を取り扱う企業さまに知見があればアドバイスを得られることもできますが、サンプルの構成分子や状態によって選ぶべき波長が必ずしも同じとは限らな いため、アドバイス通りの波長を見たとしても良い結果が得られないケースも少なくはありません。予めサンプル に含まれる分子とその吸収スペクトルを調査することは分光器を選ぶことの重要なステップです。
とはいえ、初めて分光器や分光分析に興味を持った方には調査方法を知らない方も多いと思います。今回は測定したい分子の吸収スペクトルを調べられるデータベースを3つご紹介します。
※調べられたいサンプルによっては該当しない場合がございますのでご了承ください
NIST(National Institute of Standards and Technologies)が提供している、分子の様々な基礎データがまとめられています。 NIST Chemistry Web Bookでは、赤外スペクトル、テラヘルツスペクトル、質量分析によるマススペクトル、UV/VISスペクトル、ガスクロマトグラフィーなどのデータベースが閲覧できます。
国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)が無償で提供している有機化合物のスペクトルをまとめたデータベースです。英語および日本語入力での検索に対応しています。 マススペクトルや赤外スペクトルの他、ラマンスペクトルのデータベースも検索できます。
Spectra BaseはJohn Wiley & Sons, Inc が無料で公開している有機化合物のデータベースです。スペクトルデータを閲覧するには、予めアカウント登録が必要になります。
物質の吸収スペクトルを調べられるデータベースを3つ紹介しました。皆さまの調査の役に立ちましたら幸いです。 ケイエルブイでは、可視、近赤外、中赤外領域の分光器のデモ機貸出を行っています。見られたいサンプルと波長がありましたら、是非お問い合わせ頂きますようお願いします。
スペクトルデータベースの調べ方
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分光器の構造と種類
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