殺菌は紫外線の持つ強いエネルギーが細胞を破壊する特徴を利用したものです。病院などの医療施設や生物系の研究所では道具の殺菌は紫外線ランプを用いて行っています。
また加熱殺菌ができない食品などに対して、紫外線殺菌が行われている場合があります。
特に波長が260nm付近(厳密には253.7nm)の紫外線は殺菌効果が高いことがわかっています。これは細菌内のDNA(デオキシリボ核酸)がこの波長の紫外線を吸収する特徴を持っていることからで、大量に照射することによりDNAの変質を起こし、細菌を死滅させることができます。
この波長の紫外線を「殺菌線」とも呼ぶこともあります。
また、近年では222nmの紫外線は、繰り返し殺菌照射を行っても皮膚癌を発症しにくいことが発見され活用が期待されています。