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Pythonは、プログラム言語の1つで、以下のような特徴があるため、これから画像処理のプログラムを始める方におすすめの言語です。
本記事では、画像処理におすすめのPythonに関してインストールに必要な情報をお届けします。
Pythonのインストーラーは以下のサイトから無料でダウンロードが可能です。 https://www.python.org/downloads/
しかし、実際にダウンロードページにいくと、上記のように複数のバージョンが存在してどれを選択していいか迷ってしまいます。 まずは、バージョンの違いを理解して、どのバージョンをダウンロードするかを決める必要があります。
バージョンの見方と選ぶ際の注意点を紹介していきます。
Pythonのバージョンは、Python 3.10.2という形で、Pythonに続く3つの数字で表されます。
Pythonに続く一つ目の数字はメージャーバージョンで、2と3があります。 2と3には、「プログラムの命令文(Print文)の書き方」や「取り扱える変数の型(long型の有無)」など大きな違いがあります。
Pythonのローカルバージョンは更新版が出るたびに0から順番に大きくなっていきます。 yyの部分は比較的大きな機能追加などでバージョンが上がり、zzの部分は不具合の修正などでバージョンが上がります。
実行するプログラムがPython2とPython3のどちらの記述で書かれているのかを確認してください。参考にするプログラムがある場合も、同じです。
※補足 Python2とPython3のどちらで書かれたプログラムかは、print文の記載内容の違いで見分けることができます。 print '出力文字' :Python2 print ('出力文字') :Python3
Python3を選択することをお勧めします。(Python2は2020年4月でサポートが終了しています。)
Pythonには、Stable ReleaseとPre Releaseがあります。Stable Releaseを選択してください。
問題がないことなどを十分に評価してリリースされているバージョン 通常のユーザーは、こちらのStable Releaseを選択してください。
評価やライブラリの開発用に先行してリリースされているバージョン 新しいことを試す際などに、どうしても必要であれば選択してください。
使用するライブラリが対応しているPythonのバージョンを選択することが重要です。 例えば、Python2の方が対応しているライブラリがまだ多い状況なので、Python3を選択した際に使えないライブラリもあります。
あらかじめ、使用するライブラリのHPなどで、対応しているPythonのバージョンをご確認ください。
ここまでで、Pythonのバージョンが決定したかと思います。しかし、同じバージョンでも使用するOSやインストール方法によってダウンロードするインストーラーが変わります。 ここからは、使用者の多いWindowsを例にインストーラーについて解説します。
DownloadsからWindowsを選択してください。
以下のように各バージョンで毎に複数のインストーラーが存在します。 この中でどれを選択するべきなのかは、①インストーラーの種類 と ②OSのビット数 で決まります。
Windowsのインストーラーには、インストール方法の違いにより3つの種類があります。 おすすめは、"installer(executable installer)"です。
Pythonのインストーラーファイルをダウンロードして、PC上でインストールが完結する方法です。 手順は、インストーラーに従って選択するだけで、簡単です。 また、インストーラーをダウンロードしているので、PCがインターネットに接続されていなくても実行が可能です。
Pythonのインストーラーのきっかけになるファイルのみをダウンロードし、実際のインストール時にインターネット経由で必要なファイルを取得する方法です。 手順は、executable installerと同じで、簡単です。 Executable installerに比べて、実行ファイルが軽いといういメリットがありますが、インストール時にインターネット接続が必要という点がデメリットになります。 (Executable installerでもファイルサイズは30MB程度と小さいので、2020年12月にリリースされた3.9.1以降は廃止されています。)
Pythonに必要なファイルをZip形式で圧縮してあるファイルをダウンロードして展開する方法です。 インストーラーを介さずにPC内にPythonの実行に必要なファイルを展開することが可能です。 Pythonの実行のためにインストーラーが自動的に行なってくれること(Pythonの実行ファイルにPathを通すなど)を自身で行わなければいけないので、知識が必要です。 ソフトウェアの開発・提供者などが自身のソフトウェアにPythonのプログラムを含めて2次配布をする際などに使われるファイルであり、通常は使用することをおすすめしません。
Windows版のインストーラーには、それぞれ64bitOS用と32bitOS用が存在しています。OSのビット数は、OSのインストール時にどちらのバージョンのOSをインストールするかで、決まってしまい、変更するにはOSのアップグレードや再インストールが必要になります。
使用しているPCのWindowsのビット数を確認する方法を紹介します。
Windowの"スタート"から”⚙ 設定”を選択
”Windowの設定”で”左上の”システム”を選択
右側のTABから”バージョン情報”を選択肢、”システムの種類”を確認 ここに記載してあるビット数がOSのビット数になります。
WindowsのOSのバージョンを確認して、以下を選択してください。 ・Winodwsの64bitOSの場合 →“windows x86-64 (executable) installer (64bit)”を選択 ・Windowsの32bitOSの場合 →“windows x86 (executable) installer (32bit)”を選択
インストーラーをダウンロードしたら、いよいよPythonのインストールです。
python-x.xx.xx.exeを実行するとインストーラーが開きます。
インストーラーの下部にある“Add Python x.x to PATH”にチェックをつけて、 “Install Now”を選択してください。
インストールが正常に完了すると、”Setup was successful”と書かれたWindowが表示されます。
お疲れさまでした。これで、正しいバージョンのPythonのインストールが完了しました。
続けて、画像処理系のライブラリ(OPENCV)をインストールされる場合は、以下をご参照ください。 →初めてのOpen CV(画像処理ライブラリ)ガイド
v4l2でカメラパラメータを確認
初めてのPythonガイド
初めてのOpenCVガイド
カメラの設定の確認・変更
カメラの設定Windowを簡単に出す
フレームレートの設定・確認方法
USBケーブルの延長方法
ハイスピードカメラとは
USBカメラの「ゲイン」設定
産業用カメラの選び方
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