- 優れた費用対効果で堅牢なセンサー技術
- プロセスおよび携帯アプリケーション向けの迅速な乳脂肪分分析
- 光ファイバープローブを使った現場での反射率測定
超小型 近赤外分光センサモジュール用途例
ミルクおよび乳製品の成分分析NIRスペクトル・センサーによる乳脂肪分含量分析
ミルクや乳製品は日常的に世界中で消費されています。脂肪濃度は、タンパク質やビタミンレベルなど、ミルク以外の成分と相互に関連しているので、ミルクの脂肪含量はミルクの品質にとって重要な指標の一つです。乳脂肪含量分析の古典的方法として、ゲルベル法と乳比重計が含まれます。ゲルベル法とは、訓練された分析員が腐食性の強い硫酸を使って実験する方式です。一方、乳比重計は使いやすく廉価ですが高い精度の測定値を得ることができず、ミルク内の混和物の影響を受けやすくなっています。
近赤外分光法は、同時に複数の成分分析を迅速に測定することが可能です。脂肪含量分析に加え、タンパク質、乳糖、全固形物、固体非脂肪、尿素、全糖や乳製品の水分分析でも使用することができます。
ケーススタディー
同じ生産者の三つの異なる市販の牛乳を分析しました。これらの牛乳の脂肪含量は、0から3.5の質量パーセントでした。これらの牛乳を水で希釈して、脂肪量を変化させてシミュレートしました。反射率測定構成に接続されたN2.0スペクトル・センサーを使った分析では、牛乳中の脂肪が0.2体積パーセント未満の検出レベルであり、測定誤差は約±0.1質量パーセントでした。
結論
ミルクの組成分析にSpectral Enginesの近赤外分光センサーは適しています。コンパクトなサイズ、低消費電力、高性能さらに手頃な価格ポイントというメリットがありプロセスおよびポータブルアナライザーの両方で使用することができます。