ケイエルブイは、ハイパースペクトルカメラ・光学部品・光源など世界中の光学機器を取り扱う専門商社です。

03-3258-1238

お問い合わせ

ハイパースペクトルデータ処理ソフトウェア fluxTrainer/ fluxEngine用途例

医薬品 | 薬剤成分の定量化

医薬品 |  薬剤成分の定量化

製造業では「対象に含まれる成分の量を計測・監視したい」という一般的な課題があります。
医薬品においても、同じ成分を含む薬剤でも大人向けの分量を子供に投与するなど、量を間違うと重大な事故を引き起こしかねないため、薬剤の「成分量」のリアルタイム測定は重要な測定項目になります。

本事例では、NIR/SWIRのハイパースペクトルカメラで坐剤を撮像して取得したスペクトルデータから、解熱鎮痛坐剤に含まれる「パラセタモールの成分量(125mg, 250mg,500mg, 1000mg)」を測定するプロセスについてご紹介いたします。

ハイパースペクトルデータ処理ソフトウェア fluxTrainer/ fluxEngine製品詳細

1.背景のマスキング

閾値を設定してマスクすることで、背景と坐剤を分離します。

ハイパースペクトルカメラ 薬剤 ソース画像

ソース画像

ハイパースペクトルカメラ 薬剤 マスク画像

マスク画像

ハイパースペクトルカメラ 薬剤 マスク適用画像

マスク適用画像

2.スペクトル処理

パラセタモールは近赤外分光法で1100nm付近に吸光を示すため、1050-1230nmに処理波長範囲を限定します。
次に、高周波成分を維持しながら平滑化を行いノイズ成分を除去します。

薬剤 スペクトルデータ

全スペクトル範囲

パラセタモール スペクトルデータ

スペクトル範囲限定

パラセタモール 平滑化と一次微分

平滑化と一次微分

さらに、平均値が0、標準偏差が1となるよう正規化することで、坐剤の3次元構造が原因で発生するスペクトルの強度の違いを排除します。

正規化前

正規化前

正規化後

正規化後

3.グループの割り当て

既知のパラセタモールの成分量から、以下のようにグループを割り当てます。

正規化後

4.可視化

グループ色を指定し、散布図と処理画像を表示することにより、パラセタモールの量を可視化することができました。

正規化後

ハイパーページ

関連製品情報

ハイパースペクトルデータ処理ソフトウェア fluxTrainer/ fluxEngine

ハイパースペクトルデータ処理ソフトウェア fluxTrainer/ fluxEngine

膨大な撮像データから波長分類(特徴量を抽出)、機械学習を用いたモデル学習・検証ができるソフトウェア。産業分野で活用可能。

製品ページ

ハイパースペクトルデータ処理ソフトウェア fluxTrainer/ fluxEngine他の用途例