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ファイバレーザーは特殊なファイバに光を通すことで、特定の波長の光を増幅し、発振する事が出来るレーザーです。 この記事では、ファイバーレーザーの一般的な知識に関して解説します。
ファイバーレーザーはファイバーを増幅媒体としたレーザーです。 ファイバーレーザーには、通常のInner cladの中心部に希土類をドープしたコア(Active (doped) fiber core)を形成したファイバーを使用します。 励起光はOuter clad とInner cladの境界で全反射しながら進んでいき、その過程で中央に形成したActive (doped) fiber coreを通る事でレーザー光が発生します。 励起光はコアにドープされた希土類を通過することで減衰していきますが、レーザー光はActive (doped) fiber coreの中を全反射しながらさらに励起を繰り返し、増強されていきます。
ドープされる希土類には、エルビウム、イッテルビウム、ツリウムのなどがあり、希土類によって出力されるレーザーの波長が決まります。
※1:ポンピング波長:ファイバーレーザーに入力する励起光の波長
図 1:エネルギー準位とアクティブファイバにおける吸収/発光スペクトル(右:Yb3+)
吸収と発光の特性により、Yb3+は1030~1100nmの範囲において代表的な発光領域があります。波長に関してはイオン反転分布に応じて変化します。
一般的にファイバレーザーには以下の特徴があります。
前述の特長から以下のような幅広いアプリケーションで使用されています。
ファイバレーザーには2つの構成があります。
LDから発振された光(励起光)がファイバ内の希土類を通過することで反転分布状態が作り出され、発光が起こります。 さらに発光した光が励起光となり、FBGによってファイバを往復する事で増幅されます。 そして、閾値を超えるとレーザーとして発振されます。 CW発振や高出力が必要な場合に使われる構成です。
図2:レーザー共振器構成におけるファイバレーザー
MOPA構成は共振器構成のように光は往復せず、Active(doped)fiber coreに入力したシーダー信号を一度だけ増幅します。 よって、高出力が必要な場合は増幅器を複数用意し何段階かに分けて増幅する必要があります。 MOPA構成はシーダ―信号をパルスジェネレータでコントロールする事が出来るため、パルス発振が必要なレーザーマイクロ加工などで使用されます。
図3:MOPA構成におけるファイバレーザー(一段階増幅の場合)
ファイバレーザーにおいて2種類のアクティブファイバが一般的に利用されています。
シングルクラッド/シングルモードファイバはLDのポンピングパワーが、通常<1Wの時使用されます。 (LDにカップリングされているシングルモードファイバに互換性があるとき)
レーザーダイオードのポンピングパワーが通常1Wを超える場合に使用されます。
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パルス幅500psからCW(連続波)の調整が可能なパルスジェネレータです。
ピーク電流1500mA、3500mA、9000mAの複数モデルをラインナップ。 ピーク電流は、USB接続のWindowsアプリケーション、アナログ信号(0~5V)、又は手動により調整できます。
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