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IoTが製造業に価値の転換をもたらす

2018.07.05 | IoT, 製造業

IoTが製造業に新しい風を呼び込みました。

今回は「製造業にどのような変化がもたらされるのか」、そして「IoTによる価値の転換」について見ていきます。

製造業にもたらされる変化

日本では、特に製造業において、インダストリー4.0(第4次産業革命)の影響が大きいといわれています。

IoTの普及によって、ものづくりの在り方が変化し、産業価値が高まることが期待されているためです。

― 現場の変化

開発・生産の現場における「見える化」を推進する上でもIoTは有用です。

生産管理を正確に行うため、生産設備・機器の状態を可視化することで、異常や故障を見抜き、素早い対応へとつなげられます。 また、センサーを導入し稼働状況をデータに落とし込むことで、設備・機器にかけていた無駄な電力を削減できるなど、コストカットを行うことも可能です。

これまで目視によって確認されていた異常をIoT機器が感知するという仕組みづくりを行なっている企業もあります。 従来の製造現場において、人手に頼っていた箇所にIoTを導入することによって、生産設備の稼働状況を把握し、異常・故障の見落としをなくすことで、作業の効率化が推進されていくことが想定されています。

― マスカスタマイゼーションサービスの広がり

BtoC企業は消費者の嗜好や傾向といったデータを企業間で共有し、分析を進めることによって、従来の大量生産方式から、より個人にフォーカスした商品を生産することができるようになるといわれています。

つまり、消費者の嗜好が取り入れられた「マスカスタマイゼーションサービス」が広まり、顧客のニーズを満たしたオーダーメイドに近い製品を、コストに抑えながら製造することが可能になります。 IoTによって、生産を行う供給側と、消費者側がつながることで、製造業は新たなステージへと発展していくことでしょう。

製造業における活用事例

製造業とIoT
  1. 製造現場の課題解決・作業の効率化
    製造ラインの異常を感知→作業の効率化へとつながる
  2. 製品への組み込みによるデータ収集・分析
    IoTによって顧客の嗜好をビックデータ化→AIによるデータ分析
  3. 新たな価値創造へとつながる

価値の転換 ―「自動化」のその先へ

第3次産業革命のキーワードは「自動化」でした。

日本では、早くから工場の生産工程の自動化(FA:Factory Automation)が推進されてきました。 そのため投資力のある企業では、設備・機械による自動化によって、作業の効率化やコスト削減が実現されています。

FA業界は、機器の売り込みや囲い込みによって、現在も順調に拡大を続けています。しかし、この「自動化」の流れに加え、IoTを活用したスマートファクトリーといった新しいビジネスが導入され始めているのです。 スマートファクトリーとは、工場全体にIoTの設備・機器を導入することによって、ラインの稼働状況の「見える化」とデータの蓄積を行い、最大の利益を上げるという革新的な工場のことです。

FAでは、単品で製品を売り利益を上げてきたが、今後は工場そのもののIoT化、すなわちスマートファクトリーがトレンドとなるでしょう。 「自動化」の時代は「製品単品」の良し悪しが価値となっていました。つまり、第3次産業革命では、「モノ」に価値が置かれていたのです。

しかし、IoTによって価値の転換が起こっています。

IoTは「つながる」ことにより新しい価値を生み出します。 スマートファクトリーであれば「工場全体のIoT化によって利益の最大化を実現する」という具合に、「IoTによって何を実現するか」に価値が置かれるようになります。

モノ、それ自体を改善・改良していくことで価値が高まっていくという時代は変わりつつあるのです。

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