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波長可変光源の選び方

当社(ケイエルブイ)は、産業用・研究用まで幅広くご活用いただいている波長を可変できる光源を提供しております。

波長可変光源の選定に迷う際に、必要な情報を厳選して掲載いたしました。
お客様が、最適な波長可変光源をお選びいただく一助となれば幸いです。

波長可変光源の種類

波長可変光源は「光を発する仕組み」の違いによって、大きく2種類に分類されます。

光源自体は固定の光を出力し、グレーディングで絞るタイプ

こちらのタイプの場合、光源そのものから出力される光は変化しません。
では、どのようにして出力波長を変えているかというと、グレーティングによって光を絞っています。

出力スペクトルはグレーディングで絞った半値幅の山形になります。

当社の「波長可変光源 Hyperchromator」も、こちらに該当します。

Mountain Photonics社の波長可変光源Hyperchromator Mountain Photonics社の波長可変光源

こうした波長可変光源は、半値幅の狭い波長を出すこと出来ることが特徴です。

1nmピッチで中心波長の調整が可能なため細かい出力波長の調整が必要な研究用途を得意とします。

ただし元の光源の出力は決まっており、グレーティングによって切り出す形になるので大光量が必要となる部屋の照明用途や大きな対象物への照射用途で用いることには向きません。

光源の発光波長自体を変化させるタイプ

先ほどご紹介したタイプは「光を変化させず、グレーティングで出力波長を調整」する光源でしたが、こちらは「発光波長自体を変化させる」汎用光源です。
つまり、光源から出力される光そのものを変えることができます。

こちらが、当社取り扱いの波長可変光源です。

Telelumen(テレルーメン)社の波長可変光源 Telelumen(テレルーメン)社の波長可変照明
LED MOTIVE(エルイーディーモーティヴ)社の波長可変光源 LED MOTIVE(エルイーディーモーティヴ)社の波長可変光源
波長可変光源ページ

具体的なアプリケーション

波長可変光源は光学機器の評価など産業分野での用途から、研究用途、照明用途など、幅広い用途でご活用いただけます。

産業用途で使用

産業用途では、光学部品の評価、分光器をはじめとした光学機器、センシングデバイスの評価等に用いられています。
また、光学材料の評価や光ファイバの伝送試験で活用されるなど、幅広い用途に対応可能です。

研究用途で使用

研究用途ですと「 Telelumen Octa™ 」は、生体リズム、色彩関係、光源開発の研究用途で実績があります。

例えば、サーカディアンリズム研究に用いられています。
サーカディアンリズム(circadian rhythm)とは、概日リズム、すなわち体内時計を示しています。 太陽光が人間の体内時計を整えることは広く知られていることですが、これと関連して「照明と体内時計」に関する研究が進められています。

照明用途で使用

サーカディアンリズムと照明について研究が進められていますが、「波長可変LED光源 SPECTRA TUNE HCL」は照明用途として実際に導入されております。

波長可変光源は、様々な波長へと動的に変化させることができます。
そのため「太陽光」を再現することも可能です。

太陽光の入らない室内では、人間の体内時計は狂いやすくなります。
そこで太陽光を再現するシミュレート光源を設置。これにより、従業員の満足度が上昇したなど好意的な結果が生まれました。

詳細はこちら
製油所に波長可変光源を照明として導入 製油所に波長可変光源を照明として導入

高度かつ精密な波長可変光源が他にはない価値を生み出す

民生用の製品にも、調光機能があるため光を調整することはできます。
しかし、それはあくまで「色の再現」にとどまっています。

研究レベルで求められるのは、色彩の調整ではなく「波長レベル」でのスペクトルの調整です。

こちらをご覧ください。

照明として組み込まれた「 波長可変LED光源 SPECTRA TUNE HCL」が色(出力波長)を変えていく様子です。

さらにこちらは「波長可変照明 Telelumen Octa™️」のソフトウェアの実際の画面です。
専用ソフトウェアを用いることで波長の強弱や輝度、さらに時間とともに変化するよう設定することもできます。

専用ソフトウェアで様々な高精度な調整が可能

当社取り扱いの製品は、厳密に光を調整できる波長可変光源です。
研究に使うエビデンスとする場合、これらの製品をお勧めいたします。国内でも当社が協力させていただいている研究室がいくつもあります。

高度な技術力でもって実現された波長可変光源は、簡易な光源にはない精密な光を提供いたします。

メーカー・製品紹介

Mountain Photonics社の波長可変光源

Mountain Photonics

Mountain Phonics社は、ISTEQ社のレーザー励起白色光源にグレーディング機能を追加した「波長可変光源Hyperchromator」を開発製造するメーカーです。

波長可変光源Hyperchromator

波長可変光源 Hyperchromator

当製品は「200nm~2500nm」の波長域において、出力波長をコントロールできる波長可変光源です。
光源の製造販売で実績のあるIsteq社のプラズマ光源(XWS-30)を利用しているため、高安定性、高輝度の光を実現します。

製品詳細

Telelumen社の波長可変光源(照明)

Telelumen

可視光を簡単・自在に精度高く作り出し、照明として用いることができる照明光源装置を開発製造しているTelelumen(テレルーメン)社。
高い技術力でもって実現された光源は、研究用から照明用まで幅広く用いられています。

波長可変照明 Telelumen Octa™

波長可変照明 Telelumen Octa™

内蔵された8種類のLEDを個別に細かく調整可能。
可視領域において狙ったスペクトル分布の光を作り出すことができます。
Octaの分光光出力は色空間の大部分をカバーしているため、色温度を一定に保ちながらスペクトルの一部をコントロールしたり、輝度を調整することができます。

製品詳細

LED MOTIVE社の波長可変光源

LED MOTIVE

スペインに拠点を構えるLED MOTIVE(エルイーディーモーティヴ)社は、微細な調整が可能な汎用波長可変光源・照明を開発製造するメーカーです。
独自技術により生み出されたCMOSベースの分光放射計が内蔵されている波長可変光源は、高い安定性と分光精度を誇ります。

どの波長可変光源が適切か、選定に迷った際は、お気軽にご相談ください。
お客様のニーズを担当者がヒアリングし、皆様にとって最適な波長可変光源をご提案いたします。

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波長可変光源ページ

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