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人工知能の今と未来

2018.07.31 | AI, IoT, スマートスピーカー

少し前までキーボタンを押して使っていた携帯電話は、タッチパネルのスマートフォンになり、人々の生活は次々に変化してきました。 ここ数年で使われ始めたものでは、呼びかけるだけで様々な操作を可能にする、縦置きのスピーカー端末「スマートスピーカー」があります。

スマートスピーカーは、呼びかけるだけで音楽をかけたり、商品を購入したりするなど、今までパソコンやスマートフォンで行なっていた操作を「声」でのみ実現してくれるものです。 2015年には、アメリカでアマゾンエコー(Echo)が販売され、日本でも2017年に販売が開始されました。 さらに、CMでも話題のLINEクローバ(Clova)は、キャラクター化されたポップな見た目が特徴的です。

これらはAI(人工知能:Artificial Intelligence)の技術を基本とし、今後幅広い活用が期待されています。

人工知能(AI)の歴史

人工知能(AI)の歴史

AIは実は70年ほどの歴史があり、現在は「第3次AIブーム」と言われています。 最初のブームは1950〜1960年頃でした。 簡単なパズルを解ける段階までは進みましたが、実用化までは至らず、次第にブームはしぼんでいきます。

1980年代に2回目のブームが訪れます。第1次ブームでは、現実の問題に対処できないというしがらみがありました。 これを解決すべく「エキスパートシステム」が生み出されます。エキスパートシステムは、AIに専門家の知識をルールとして教え、問題を解決させようという技術です。 第1次ブーム時に比べ、適応範囲は広がりましたが、それでも「ルールそのものを教え込むことが難しい」といった問題が生じ、再びブームは下降します。

2度のブームの後、AIに3度目のブームがやってきました。 この第3次ブームは「機械学習」がブームを推し進める原動力となっています。

そうした機械学習のなかでも、特に注目されているのが「ディープラーニング(深層学習)」です。 これまではAIに人間が、タスクの実行に必要な情報を入力しなければなりませんでした。 しかし、人間の脳と近い仕組みを用いたディープラーニングでは、タスクの処理に必要な情報をデータの中から見つけ出すことができるのです。

現在の活用事例

AIには適用範囲がありますが、特に「音声認識」「画像認識」という2つの領域での実用化が進められています。 特に「音声認識」に関しては、もっとも進歩、浸透している分野でしょう。 冒頭で紹介したアマゾンエコーやSiriのように、人の呼びかけに応じる「対話型エージェント」も音声認識を用いたAIです。

他方、画像認識の分野においては、一般家庭だけでなく産業分野でも活用されています。 この中でも、自動運転技術が画像認識分野を牽引しており、実用化に向けた動きが進んでいます。 実際に活用されているものとしては、マシンビジョンの分野です。製造ラインに組み込み、AIが良品と不良品を識別するといった形で導入されています。

AI活用の未来

AIの活躍が期待できる業界は多岐に渡りますが、その活用範囲は技術の進歩によって拡大していくことが予想されます。

例えば家庭内で活用できるスマートスピーカーは、スマートホームを実現する際、音声窓口としての活躍が期待されています。 スマートホームとは、家庭内の家電製品をネットワークで結び一括管理し、コントロールすることで快適な生活を実現する住宅のことです。 家そのものがIoT化された状態といえます。

私たちは自らスイッチに手を伸ばすことなく、電気やテレビをつけたり、お風呂を沸かしたりできる時代がすぐそこまで近づいてきています。

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