ケイエルブイは、ハイパースペクトルカメラ・光学部品・光源など世界中の光学機器を取り扱う専門商社です。

03-3258-1238

お問い合わせ

UV照射器

当社では高出力な紫外線照射器(UV照射装置)を取り揃えています。

UV照射器とは

UV照射器は、LED や水銀ランプなどから発せられる人間の目には見えない 400nm 以下の光を照射するための機器です。

UV照射器は大きくランプ光源とLED 光源に分けられます。使用している光源によって発光波長が異なるため、用途によってどちらかの光源を使用します。
また、寿命やランニングコストも異なるため、使用時間や光源を交換するための人件費なども考慮して選択します。

照射する際の光の出方としては「スポット型」「ライン型」「エリア型」の 3 種類があり、使用するアプリケーションによって適した照射の大きさ、形状を検討する必要があ ります。

取り扱いについても注意が必要です。
UV照射器からは普段浴びることのない強力なUV光が放射されるため、目や肌に直接充てないようにしなければなりません。
また、250nm 以下のUV光はDUV(Deep UV)と呼ばれ、酸素環境に放射されるとオゾンを発生させます。十分な換気の上使用することが求められます。

UV照射器の使用用途

UV 照射器は高いエネルギーを利用して下記の用途で利用されます。

  1. 半導体ウエハーの露光
  2. UV接着剤、UV樹脂の硬化
  3. 金属材料の傷・クラックを検出する蛍光探傷
  4. 有機物の除去を利用した表面改質
  5. オゾン発生を利用した殺菌、脱臭

UV照射器を選ぶ際のポイント

1. 波長

UV 域は200nm~400nmの広い波長範囲を指します。
その中からUVA(320~400), UVB(280~320), UVC(200~280nm)に分けられます。
波長によって特性があり、利用するアプリケーションによって必要となる波長が異なります。

例えばUV接着剤、UV樹脂の硬化だと接着剤や樹脂メーカーが UV波長を指定していることが多いです。
UVA~C の200~400nm と指定されていることがあれば、UVA内の365nm のみピンポイントで指定されていることもあります。
指定された波長と異なる波長を照射しても接着剤・樹脂が硬化しきらない"硬化不足"を起こすことがあるので注意が必要です。

2. 積算光量

積算光量(mJ㎝²)とはUV照度(mW/cm²)×照射時間(秒)で計算されます。

どれくらいの積算光量が必要かは、UV光を照射する対象物によって異なります。
例えば必要な積算光量が1000mW/cm² に対して、UV照射器の照度が100mW/cm² の場合、目標積算光量に到達するには10 秒間照射しなければいけません。
対して、照度が1000mW/cm² の照度の場合、照射時間は1 秒で済みます。製造工程でUV硬化や表面改質を行う場合はどのくらいの積算光量が必要かなのか、工程内でどれくらいの照射時間(タスクタイム)を許容でき るかを確認の上、UV照射器を選択します。

3. 照射範囲

UV照射器によって照射範囲が異なります。例えばΦ10㎝(78.5cm²)の範囲に照射したい場合にΦ15㎝(176㎝²)で照射するUV照射器を選択してしまうと半分以上のUV 光をロス してしまいます。

選定の際には照射先の形状、大きさを確認し、適したUV照射器を選ぶ必要があります。

4. ランニングコスト

生産工程内でUV照射器を使用する場合、ランニングコストを考慮に入れる必要があります。

基本的にLED よりランプ光源の方が初期導入費用は抑えられますが、ランプ光源の寿命はLED と比較して1/5~1/10 の場合が多く、比較的に早くランプの交換が必要となりま す。またランプは頻繁にON/OFF することが不可のため、LED と比較して寿命に到達しやすくなっています。
対してLEDはその逆でランプと比較して初期導入費用が高く、仕様中のLEDのON/OFF は容易なため寿命の消費を抑えられます。
使用するアプリケーションの条件と照らし合わせつつ、ランプの場合は長期的に使用してもコストをLED よりも抑えられるか、LED の場合は長期に使用する過程で初期導入費用 を回収できるか、ということを見極める必要があります。

より詳しいUV照射器の選び方は以下をご参考ください。

ALEシリーズシリーズ解説ページ

「高出力のUV照射器」をお探しの方に最適な製品シリーズ。
業界最高水準の高出力UV-LEDを搭載しており、UV硬化を中心に、ライン組み込み・研究開発などで、多くのお客様に選ばれています。

SUPERLITEシリーズ