蛍光顕微鏡の品質管理ツールとしてARGOLIGHT社が提供している「品質管理スライド(アルゴスライド)」。
スライドガラス質内に独自の特許技術によって埋め込まれた「蛍光パターン」を蛍光顕微鏡で撮影、同社のソフトウェアによってパターン画像を解析することで、システムをモニタリングし、バイアスを定量化、把握することができます。
Argo-V2
ARGOLIGHT × 品質管理スライド Argo-V2
シリーズ製品一覧
新世代ガラスを採用した蛍光顕微鏡の品質管理スライド「Argo-V2」
Argo‐V2シリーズは、新世代のガラスArgoglassⓇAG03を採用し、従来品よりも明るさが2倍以上アップした製品シリーズです。
【明るさアップによる進化】Argo‐V2シリーズ
新世代ガラスAG03を採用し、従来品よりも全体の明るさがアップし、長波長(赤色)側の蛍光観察がより観察しやすくなりました。
さらに、スライドガラスに埋め込まれた蛍光パターンの大きさや配置も変更し、「より見やすく」、「より使いやすい」品質管理ツールとなっております。従来品からの進化のポイントを比較データで分かりやすく解説した特集ページもご覧ください。

品質管理スライドとは
品質管理スライドとは、特殊な蛍光パターンの埋め込まれたスライドガラスによって構成されており、通称「アルゴスライド」とも呼ばれています。

品質管理スライドと蛍光パターン
品質管理スライドのスライドガラス内には、蛍光励起する「蛍光パターン」が埋め込まれています。
蛍光パターンは、一つのガラス内に複数存在します。
ユーザは品質管理スライドを、ステージに設置し、スライドガラス内の励起された蛍光パターンを撮影することで、蛍光顕微鏡の品質管理を行います。
スライドの使用方法
蛍光顕微鏡ユーザは、品質管理スライドを用いて「蛍光顕微鏡が仕様通りに動作しているか」をチェックすることができます。使用手順はシンプルです。
*動画はARGOシリーズのスライドを用いておりますが、Argo-V2シリーズも同様の手順となっております。
ソフトウェアでの画像分析
蛍光パターンの撮影後、専用ソフトウェアで撮影画像を分析します。
ソフトウェア「Daybook3」では、
- 撮影画像の分析
- 品質情報の継続的な管理・レポートの作成
が可能です。
「Daybook3」では、蛍光パターンの撮影画像の分析はもちろんのこと、複数の顕微鏡の品質情報(画像の分析結果)をデータとして管理できます。
「Daybook3」にてPSF分析が追加されたほか、有償版では自動バッヂ解析機能や、顕微鏡パフォーマンスのモニタリングなども使用することができるため、より簡単に日々の性能の変化を記録し、過去にさかのぼっての原因追跡を行う等、蛍光顕微鏡の品質・性能の継続的なモニタリングが可能です。
また、分析結果はレポートとして出力できます。

ソフトウェアによる蛍光顕微鏡の品質管理には次のようなメリットがあります。
メリット1検査〜管理に時間を奪われない

ソフトウェア「Daybook3」を用いることで、検査からデータの管理までをスムーズに行うことができます。
関連ページ:蛍光ビーズと品質管理スライドの違い
メリット2数値で精度・品質の管理が可能

アルゴスライドのソフトウェアでは、顕微鏡の照明の均一性や視野の歪みなどを「数値」として管理することができます。
蛍光顕微鏡の精度・品質を数値で管理することで「再現性のある品質管理」が可能です。
メリット3簡単にデータを記録、共有可能

長期間にわたる蛍光顕微鏡データの管理や記録は複雑になりがちです。
ソフトウェア「Daybook3」は、データを自動で記録し、選択した専用フォルダに保存します。
データの管理を自動化するため、蛍光顕微鏡の品質に関わる情報の記録・管理が容易になります。
また、データは共通のフォーマットで保存されるため、過去から現在に至るまでの数値の変化を見ることができます。
シリーズ製品比較
製品タイプ | Argo-LM V2 | Argo-HM V2 | Argo-SIM V2 |
---|---|---|---|
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|
低倍率用 | 高倍率用 | 超解像システム用 (構造化照明顕微鏡 等) |
|
励起波長範囲 | 250 ~ 650 nm | ||
発光波長範囲 | 励起波長+15 ~ 800 nm | ||
露光ダメージ 閾値 |
放射照度 50 GW/cm2 (peak or average) |
||
保管条件 | 室温 10 ~ 40 ℃, 20 ~70% RH | ||
外形寸法 | 75 × 25 × 1.5 mm |
光パワーメーター付きの品質管理スライドもございます。
光パワーメーター付き品質管理スライド製品:Argo-POWER-V2製品シリーズ
分析可能なパラメータ
「品質管理スライド」と「ソフトウェアDaybook3」を併用することで、様々な値を分析することができます。代表的なパラメータはこちらの9つです。









応答性
ソフトウェアDaybook3ではそれぞれのパラメータに対し、正規化された値を自動で算出し、品質情報を「数値」として管理することができます。
製品タイプ | Argo-LM V2 | Argo-HM V2 | Argo-SIM V2 |
---|---|---|---|
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|
低倍率用 | 高倍率用 | 超解像システム用 (構造化照明顕微鏡 等) |
|
照明強度の分布 | ● | ● | ● |
視野の歪み | ● | ● | ● |
共局存性 | ● | ● | ● |
線広がり関数 | ● | ● | ● |
分解能 | ● | ● | |
ステージ中心のずれ | ● | ● | ● |
Z軸のステージ ドリフト |
● | ● | ● |
強度線形性 | ● | ● | ● |
スペクトル応答性 | ● | ● | ● |
(●=分析可能)
ARGOLIGHT社の品質管理スライドは、その性質・安定性・性能が大手蛍光顕微鏡メーカー様や蛍光イメージングの研究者様にも評価されています。
ARGOLIGHT社の詳細はこちら
→蛍光顕微鏡の校正基準(ISO)策定メンバー、アルゴライト(Argolight)社とは?
シリーズ製品紹介

蛍光システム用スライド Argo-SIM V2
- 新世代ガラス ArgoglassⓇAG03採用。明るさが従来品の2倍以上アップ
- イメージングシステムの信頼性と安定性を確保
- 数年間にわたり標準的な蛍光パターンとして使用可能
- 取り扱いが容易:冷蔵保存の必要なし。追加の消耗部品はありません。
- 高い耐久性
- 互換性:油浸対物レンズ、乾式対物レンズ、液浸対物レンズに対応しています。
(※液浸液として水を使用する場合は、1度に20分を超える連続曝露は避けてください)
Argo-SIM V2スライドは、蛍光顕微鏡・蛍光イメージングシステムの評価や精度管理を行うための品質管理ツールです。構造化照明顕微鏡およびデコンボリューションアルゴリズムを使用するシステム用に特別に設計されています。 Argo-SIM V2は、異なる波長での顕微鏡の性能を評価する際に役立ちます。特に、正確な3D測定のためのz方向のキャリブレーションと共焦点顕微鏡の解像度測定に対して有用です。 Argo-SIM-V2は、新世代のガラスArgoglassⓇAG03を採用し、従来品よりも2倍...
製品詳細
蛍光システム用スライド Argo-LM V2
- 新世代ガラス ArgoglassⓇAG03採用。明るさが従来品の2倍以上アップ。
- イメージングシステムの信頼性と安定性を確保
- 数年間にわたり標準的な蛍光パターンとして使用可能
- 取り扱いが容易:冷蔵保存の必要なし。追加の消耗部品はありません。
- 高い耐久性
- 互換性:油浸対物レンズ、乾式対物レンズ、液浸対物レンズに対応しています。
(※液浸液として水を使用する場合は、1度に20分を超える連続曝露は避けてください)
Argo-LM V2は、蛍光顕微鏡・蛍光イメージングシステムの評価や精度管理を行うための品質管理ツールです。広視野顕微鏡などの低倍率の蛍光イメージングシステム用に設計されています。 Argo-LM-V2は、新世代のガラスArgoglassⓇAG03を採用し、従来品よりも2倍以上明るくなり、より使いやすく進化しました。
製品詳細
蛍光システム用スライド Argo-HM V2
- 新世代ガラス ArgoglassⓇAG03採用。明るさが従来品の2倍以上アップ
- イメージングシステムの信頼性と安定性を確保
- 数年間にわたり標準的な蛍光パターンとして使用可能
- 取り扱いが容易:冷蔵保存の必要なし。追加の消耗部品はありません。
- 高い耐久性
- 互換性:油浸対物レンズ、乾式対物レンズ、液浸対物レンズに対応しています。
(※液浸液として水を使用する場合は、1度に20分を超える連続曝露は避けてください)
Argo-HM V2は、蛍光顕微鏡・蛍光イメージングシステムの評価や精度管理を行うための品質管理ツールです。高倍率の蛍光イメージングシステム用に設計されており、特に共焦点顕微鏡用に適しています。 Argo-HM-V2は、新世代のガラスArgoglassⓇAG03を採用し、従来品よりも2倍以上明るくなり、より使いやすく進化しました。
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