ディレイ/パルスジェネレータ Tombak
デモ機あり
LD(レーザーダイオード)の自在なタイミングコントロールをこのパルスジェネレータ1台で実現
LD用多機能ディレイ/パルスジェネレータ Tombakは「パルスジェネレータ、ディレイジェネレータ、クロックシンクロナイザ、バーストジェネレータ、電圧レベルコンバータ、プリスケーラー」等を1台の小型デバイスに統合した、多機能かつ高性能な装置です。
用途や条件により別々の装置が必要になるところを、この1台で広くカバーすることが可能です。
この装置は、ナノ秒単位の高周波数パルス、ディレイ、バーストを生成可能です。
電子機器や半導体レーザ(LD)、カメラの試験及びタイミング制御に有用です。複数の装置を同期させて使用することも可能です。
価格:¥334,620(税込み)
※1オーダー毎に12,100円(税込み)の”パッケージ費用”が別途かかります。
製品の特徴
- ディレイ分解能:10ps
- RMSジッター:80ps(ダイレクトモードの場合、数ps)
- 最小入力電圧:30mV (オプション:<10mV)
- 150MHz電圧レベルコンバータ/デジタルディレイ
- 20MHzスタンドアロンジェネレータ
- パルス分解能:2ns
- フォトダイオード入力(オプション)
- バースト/ゲートジェネレータ
- 最小挿入ディレイ:12ns
- USBインターフェイス
- ライブラリ(LabVIEW,DLLs,Hexa等)
製品情報
仕様
電気
Pulse_Out出力(SMAコネクタ)
出力インピーダンス |
50Ω推奨 |
出力レベル調整可能 |
1V/3.3V/5V_TTL |
立ち上がり時間 |
<2ns(代表) |
最大出力レート |
20MHz (up to 150MHz as Digital Delay Generator) |
Pulse_In(SMAコネクタ)
入力電圧 |
30mV〜3.3V |
しきい値 |
0〜3.3VDCソフトウェア調整可能(Pulseln) |
最大入力レート |
200MHz |
挿入ディレイ |
12ns/15ns/70ns |
Sync_Ext/Gate_Inputs(SMAコネクタ)
入力電圧 |
0〜3.3V |
しきい値 |
1.2V |
最大入力レート |
20MHz |
一般
電力電圧/電流 |
+5VDC/500mA(チャージャー付属) |
USB |
USB2.0(ケーブル付属) |
積み重ね可能ユニット |
複数ユニットを使用した多チャンネル設定 (シングルUSB1個/電源1個/同期入力信号1個) |
寸法[㎜] |
104*95*28.2 |
フロントパネルの概要
- 電源コネクタ(5V / 0.7A)
- 入力通信コネクタ
- 出力通信コネクタ
- アナログ出力信号(Shaper)
- デジタルパルス出力信号(Pulse Out)
- 同期出力信号2(Sync Out2)
- 同期出力信号1(Sync Out1)
- Ext同期入力信号(Sync Ext In)
- デジタルパルス入力信号(Pulse In)
- 外部ゲート信号入力(Gate Ext)
- 形状選択コネクタ
- 外部同期コネクタ
- アナログパルス入力コネクタ
- スペアコネクタ(工場使用のみ)
図面
ブロック図
アプリケーション
技術情報
パルスディレイジェネレータは非常に用途の広いモジュールであり、機器の設定によって多岐に渡る機能を実現できます。
通常は、上記8つの機能に対応するためには、それぞれに最適化された複数の機器が必要ですが、Tombakは「多機能」製品のため、複数機能を1台でカバーできます。
個々の機能について、一つずつ、見ていきましょう。
機能1パルス・遅延発生器(論理信号遅延器)
Tombakは「パルスの生成」と「ディレイ(遅延)の生成」が可能です。
ディレイとは「意図的に作り出されたパルスの遅延」のことで、入力、出力間の「ずれ」を指します。
Tombakは、パルス幅だけでなく「パルスをどれだけ遅らせて発生させるか(ディレイ)」を、ソフトウェアで調整することができるため、LDのタイミング制御の試験で用いることができます。
タイミング図
入力から出力までの遅延信号およびパルス幅が調整された信号
概略
ディレイジェネレータで用いられる主なファームウェア機能
パルス幅とディレイは、専用ソフトウェアで任意の値を設定することができます。(ナノ秒単位での調整が可能です。)
主な特徴
機能2独立型発生器(基本周波数発生器)
Tombakは、独立型発生器(基本周波数発生器)としての使用も可能です。
200 MHzの内部発生器が使用可能で、外部信号を必要としません。Tombakは、パルス幅が調整可能な最大20 MHzの外部信号を出力することができます。
タイミング図
200 MHzの内部クロックを10で割り、デューティサイクルソフトウェアで調整可能な20 MHzの出力信号を取得した場合
概略
ディレイジェネレータで用いられる主なファームウェア機能
主な特徴
機能3バースト発生器
Tombakでは、外部トリガーもしくはSoftwareトリガーからバースト信号の生成が可能です。開始停止等のシグナル設定を細かく分けることができます。
バーストは、ソフトウェアで調整が可能な複数のパルスで構成されます。
Gate-In BurstトリガーもしくはSoftwareトリガーが起動すると、Tombakはパルス入力を受け付け、パルス出力が可能となります。
パルス出力は、パルス幅や遅延時間が調整可能、および周波数は「パルス入力」に対応します。
タイミング図
「Gate-IN」パルス、ソフトウェアで起動するパルス、および「Pulse-In」に同期したパルスの3つのパルスのバースト信号
概略
バースト発生器で使用される主なソフトウェア機能
主な特徴
機能4信号開閉モジュール(ゲート機能)
ユーザーは、信号のゲーティングを行うことで特定の時間帯におけるパルス出力を有効にすることができます。
入力信号周波数は、ソフトウェアでプログラムが可能な範囲で、遅延パルス幅を再現できます。
タイミング図
Gate-IN外部信号からのゲート出力
概略
ゲートモードでの主なソフトウェア機能
主な特徴
機能5信号同期モジュール
同期信号はこのモジュールで使用できます。内部で生成された信号(Ext sync IN)または外部信号(Internal signal)は、Pulse-Inコネクターに接続されている外部基準信号(reference signal)と同期することができます。
出力パルスはパルス幅と遅延時間が調整可能です。
タイミング図
Pulse-In信号と同期される外部または内部信号
概略
同期モードで使用される主なファームウェア機能
主な特徴
機能6電圧レベル変換器
Tombakは、PulseIn信号を基準信号として用いたすべてのモードにおいて、電圧レベル変換器として使用することができます。
ただし、SYNCモードは拡張性能を電圧変換器の特徴(高い周波数、低いジッター、小さい遅延など)に加える特定のモードです。
タイミング図
Pulse-in信号と同期される外部または内部信号
概略
同期モードで使用される主なファームウェア機能
主な特徴
機能7分周期
Tombakは、基準パルスで得られた信号から周波数を分割したパルスを出力することができます。周波数、遅延時間およびパルス幅はソフトウェアで調整可能です。
タイミング図
入力から出力まで周波数が分割され、遅延され、パルス幅が調整された信号
概略
分周器モードで使用される主なファームウェア機能
主な特徴
機能8任意波形発生器AWG(Arbitary Waveform Generator)
Tombakはファンクションジェネレータと同じように最大4000ステップ、最小5ナノ秒のユーザーがデザインした特殊な波形のパルスを発振できます。
Shape-OUT SMAコネクタはAOM、EOM、SOA、スキャンシステム、レーザーなど外部変調器のアナログ入力に接続する事が出来きます。
タイミング図
入力からの振幅、遅延、パルス幅が調整されたアナログ(Shape-OUT)とデジタル(Pulse-OUT)出力
概略
AWG/バーストシェイパーモードで使用される主なファームウェア機能(破線はオプションです。)
GUI制御ソフトウェア
関連製品ご紹介
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