若手でも裁量権を持って挑戦できる。
品質保証として全製品の品質を支える髙橋さん。
海外メーカーとのやり取りや法規制対応など、幅広い業務に自ら考えて動くことで、お客様との信頼関係を築いています。
「自由な社風の中で、主体性を発揮できることがやりがい」と語る髙橋さんに、仕事の魅力と今後の目標を伺いました。
自分の持つ力を活かせること、そして企業文化に惹かれて入社
ケイエルブイに入社した理由は何ですか?
面接を進めていく中で前職との共通点が見つかり、当時の自分の力を活かせると感じたという点がまず一つです。
そしてもう一つが、自由に仕事をさせてもらえる社風を感じたという点です。
『これをやるな』『やってはいけない』といった制約が少ない、自由な企業文化に触れ、自分にも合っておりやっていけそうだと感じました。
実際に入社して、印象は変わりましたか?
入社前と大きく変わってはいないです。
自分から社内に発信できて、仕事も「これをやりたい」という案が通るいい会社だと思います。
前職ではどのようなお仕事をされていて、その経験がケイエルブイでどのように活かせると感じましたか?
半導体工場で使用される「静電チャック」という機器の設計・開発を担当していました。
静電チャックは、半導体の材料であるウェーハを静電気の力で吸着するための装置です。
こうした経験は、ケイエルブイで多くの光学機器を扱う中でも活かせると感じました。
学生時代はどのようなことを学び、この道に進もうと考えたのですか?
学生時代は機械工学を専攻していました。
実家が電動工具の修理や販売を行う自営業を営んでいたこともあり、幼い頃から自然と機械に触れる環境で育ちました。
その影響もあって機械に興味を持ち、機械工学を専攻するきっかけになりました。
法規制確認対応から不具合対応まで、
ケイエルブイの製品を守る
品質保証の仕事

髙橋さんが担当する品質保証とは、どのようなお仕事ですか?
弊社の品質保証課では、「法規制関連の遵守確認・対応」「物流部門への検査指示」「不具合品の対応」という3つの業務が中心です。
製品の安全性と信頼性を守るために、それぞれが欠かせない役割を担っています。
具体的には、どのようなことをされているのですか?
法規制対応では、取り扱う製品が日本の規制を遵守しているか確認して、必要に応じてメーカーへ対応を依頼します。
検査指示では、新たに取り扱う製品に対して適切な検査方法を設計して、良品をお客様にお納めする仕組みを整えます。
不具合対応では、納品後に発生する不具合品について、お客様対応から不具合検証・メーカーへの返却、代替品の手配までを行います。
特に不具合対応は、お客様との信頼に直結する業務だと感じます。実際に対応する中で、意識されていることはありますか?
不具合対応では、日本と海外メーカーとの間で品質への考え方や文化の違いがあるため、そのギャップを可能な限り埋め、お客様に満足いただけるよう意識しています。
日本と海外のギャップを乗り越え、信頼に変える不具合対応の現場
ある時、海外メーカー製の分光器の補助道具が、国内の工場に数十台規模で導入されることに。
お客様工場の生産ラインにおける試用環境で不具合が発覚。
KLVでは、製品の品質を確保するために事前検査体制を確保しています。
しかし、どれほど万全を期していても、海外メーカーの生産工程で発生する「わずかなバラつき」が原因で、想定外の不具合が発生することがあります。
発生した不具合は、どんな内容でしたか?
その製品には小さなパーツが使われているのですが、そのパーツの加工精度に問題があるという不具合でした。
今回、お客様の品質基準に適合するようメーカーと協力して対応する必要があった。
お客様と海外メーカーの橋渡し役となり、双方と連携して品質の安定化を図る。
時には先輩の支えを力に、自ら考え抜き短期間で最適解を導く

不具合対応にあたって、お客様からはどのようなご要望がありましたか?
不具合発生の連絡から約3週間で稼働したいというご要望がありました。
日本と海外で品質に対する考え方が違う中、日本の工場の品質基準を海外メーカーに理解してもらい、納期に間に合わせる必要がありました。
海外メーカーと連携する上で、どのような点を意識されていますか?
日本のお客様に安心して製品を使っていただくためには、メーカー側に日本の品質基準を正確に伝え、理解してもらう必要があります。
そのため、まずは求められている品質レベルや対策内容を明確にし、海外メーカーに具体的な基準や改善点を丁寧に共有しています。
今回のケースでは、具体的にどのように解決へ導いたのですか?
まず、お客様に安心して使っていただける状態にするため、再発防止に向けた検査体制の強化が必要でした。
メーカー側にも、同じ基準でこの検査を実施していただくことに。
現在では、メーカーとKLVの双方で定量的な検査を行い、より万全な体制を整えている。
検査方法は、どのような手順で決定していくのですか?
まず、過去事例の蓄積に則って懸念点を洗い出し、検査の草案を作成します。
似ている製品でどういった検査をやっているか、こういったタイプの製品はどこに気を付けないといけないか、ということを調べて検討を進めます。
自分の中での懸念点を洗い出したら、社内でキャリアの長い先輩に懸念点を洗ってもらいます。
その先輩はどのような方ですか?
ベテランの方で、安心して相談できる存在です。
その安心感があるからこそ、自分で考えて動くことができています。
対応は成功。その証は「何も言われない」こと
お客様にはどのような対応をしましたか?
経緯の説明と、是正処置についての報告を行いました。
そして、根拠とともに今後この不具合は流出しませんという旨をお伝えし、検査済みの製品を改めて納品しました。
その結果、どうなりましたか?
無事に工場ラインは稼働し、スムーズに運用が開始しました。
お客様の反応はどうでしたか?
実は、特にフィードバックはいただいていません。
品質保証課としてはむしろ「何も言われない」ということが大事です。
経験を未来へ。
蓄積されたノウハウで
「未然防止」 を目指す

品質保証として楽しいことややりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?
1番は、自分の働きかけによって会社とお客様とを繋げられることです。
製品の不具合はネガティブなことですが、その対応次第で会社を信頼いただけることもあります。
そのポジションを任されている身ですので、不具合を素早く収束させ、引き続きお客様に製品を使っていただけることがやりがいです。
これから挑戦したいことはありますか?
今は、不具合が起こってから是正処置を行うのが現状です。
会社としての経験値も溜まっているので、今後は不具合を事前に予測して、未然に防ぐ活動を行っていきたいです。