ユニット付け替えで様々な用途に対応
IndiGo fluoはPCまたはAndroidデバイスとBluetooth通信で操作ができる可視(VIS)分光器です。
コンパクトで持ち運びができるため、場所を選ばずにスペクトルを測定することができます。
またIndiGo HSSにおいてはSONYの高感度CMOSセンサーを内蔵しており
高いSN比を実現し、ノイズの影響を受けにくく精度の高い測定を行うことが可能です。
またアプリケーションに合わせ、以下5つのユニットから選び付け替えることが可能です。
- 光ファイバーユニット
- UV光源ユニット
- 化学薬品(液体)用ユニット
- レーザーユニット
- 透過測定用LEDユニット
ラボでの計測から工業用材料、布材、オイル/ガス、化学製品などの「材料・品質チェック」など幅広い場面で活躍します。
製品の特徴
- 低価格
- 小型・軽量で持ち運びが可能
- スマホと付属のアプリで簡単測定
- アタッチメントを変えることで様々な用途に対応
機能紹介(パソコン操作)
- スペクトルのチャンネル設定
- カーソルの表示
- スペクトルの色表示
- X軸X軸のオートスケール
- スペクトルの正規化
- 波形のスムージング
- 計算機能(2つのスペクトルの足し算/引き算しグラフへ表示)
- グラフの保存(.csvファイル)
製品情報
仕様
※1:iPhone,iPadなどのiOSデバイスには対応していません。
アプリケーション
- 工業用材料の材料判別・品質管理
- 衣類の素材判別・品質管理
- オイルの劣化判断
- 化学製品の成分評価
- 化粧品の成分評価・品質管理
- 光源・分光のスペクトル解析
- 色評価
技術情報
アタッチメントの詳細
(1) 光ファイバーユニット
光ファイバーユニットは、SMAファイバーを接続することができます。SMAファイバーを直接接続することでSN比の良い測定が可能になります。
既存のSMAファイバー対応アクセサリ(光源、セルフォルダーなど)を合わせて使用することで、透過測定や反射測定などの様々な実験環境を構築することができます。
(2) UV光源ユニット
UV光源ユニットは、前方にUV光を照射するLEDが搭載されたオプションユニットです。
本体をサンプルに向けた状態でユニット側面にあるボタンを押すことで、サンプルの紫外線領域の反射・吸収スペクトルを測定できます。
UV光源ユニットは波長別に3つのタイプがあります。
モデル |
波長 |
UVA |
365nm |
UVA-B |
365+300nm |
UVA-C |
365+255nm |
- アプリケーション -
- 宝石の判定
- 発光材料の評価
- クロロフィルの蛍光スペクトル測定
- 機能素材の検証
(3) 化学薬品(液体)用ユニット
化学薬品(液体用)ユニットは、12.5×12.5mmの標準サイズのガラスセルが挿入できるオプションユニットです。
液体サンプルの入ったセルホルダーを入れるだけで簡単にスペクトル測定をすることができます。
ユニット内に2種類のLED(白色[400-720nm]/UVA[365nm])を搭載しており、液体サンプルの透過・吸収スペクトルと蛍光スペクトルの測定が可能です。
- アプリケーション -
- アルコールや飲料水などの吸収スペクトル測定
- 蛍光試薬の特性評価
(4) レーザーユニット
モジュールは532nm 10mWレーザーとレンズで構成されております。
オプションとして100mWレーザーに変更することも可能です。
レーザーユニットではフォトルミネッセント(PL)計測、およびラマン分光を用いた天然、人工ダイヤモンドの分類が可能です。
モジュールをサンプルに近づけて側面のボタンを押すことでレーザーを照射する事で測定を行います。
また顕微鏡対物レンズを装着することも可能です。これにより、より小さい対象物を測定することが可能です。
(5) 透過測定用LEDユニット【GoLight】
光学フィルタ評価用の光源付きモジュールです。
380~850nmのフラットなスペクトル光源と冷却システムを搭載し、光学フィルターを測定することが可能です。
アダプタはマグネットで固定することができ、簡単にスペクトルや透過率を
測定することができます。
オプションで付属するアダプタの規格は下記の通りです。
光学フィルター
- SM1
- SM2
- 0.5inch square
- 1inch square
天文フィルター
材料の判定手順
①判定対象(リファレンス)のスペクトルを測定し、データベースに登録
②測定対象のスペクトルを測定
③測定したスペクトルをリファレンスのスペクトルと比較し、測定対象の測定結果を出力
吸収スペクトルの測定方法
①USB type CでIndiGoとパソコンを接続します
②IndiGo fluoのスイッチをONにします
③SpectroLabを開く(IndiGoは自動的に接続します)
④「White Source」を選択する
⑤画面左の「Camera parameters」から露光時間(Exposure time)とゲイン(Gain)を設定します ※変更後「Save」ボタンをクリックします
⑥画面左の「Source」から「None」を選択します ※IndiGoに光が入らない状態であることを確認します
⑦「Dark」ボタンをクリックし緑色に点灯することを確認します
⑧IndiGoにリファレンス用のキュベット(空の状態)を入れます
⑨画面左の「Source」から「White」を選択します
⑩「Reference」ボタンをクリックし緑色に点灯することを確認します
⑪リファレンス用キュベットを取外します
⑫サンプルが入ったキュベットをIndiGoに入れます
⑬「Capture」ボタンをクリックします
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